マイクロペニスの診断基準と治療法!放置せず専門医に相談を
- 更新日:2025.03.19
- 投稿日:2025.03.19

ペニスのサイズが小さいことで悩んでいる方は、少なくありません。特に「マイクロペニス」という診断を受けると、不安が大きくなります。この記事では、マイクロペニスの定義や診断基準、原因、治療法について解説します。
MSクリニック横浜では、男性のお悩みに対応する経験豊富な医師が在籍しており、患者さんの状態やご希望に合わせた治療をご提案いたします。相談は無料ですので、ぜひ一度ご相談ください。
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マイクロペニスの定義
マイクロペニスの定義を、以下の項目に沿って解説します。
- マイクロペニスとは?
- マイクロペニスの診断基準
マイクロペニスとは?
マイクロペニスとは、陰茎(ペニス)のサイズが医学的基準よりも著しく小さい状態を指す医学用語です。「粗チン」などと呼ばれることもありますが、「粗チン」は医学用語ではありません。先天的な要因で、思春期を迎えても陰茎の成長が見られないケースが多いとされています。
マイクロペニスは身体だけでなく、精神的な負担も大きい疾患です。排尿に問題がなくても、性行為に支障をきたす可能性があります。コンプレックスや不安から人間関係や社会生活に影響が出ることもあり、早期の診断と適切な治療が重要です。思春期には身体の変化に対する意識が高まるため、精神的なストレスが特に大きくなる可能性があります。
粗チンの特徴や、悩みを解消するための方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>粗チンとは?特徴や悩みの解消法
マイクロペニスの診断基準
診断基準は以下のとおりです。
年齢 |
診断基準(勃起時の長さ) |
新生児・乳幼児 |
2~2.5cm以下 |
1歳~5歳 |
2.5~3cm以下 |
6歳~10歳(思春期前) |
3~3.5cm以下 |
成人男性 |
7cm以下 |
陰茎の付け根部分(恥骨)から亀頭の先端までを、陰茎を伸ばした状態で測ります。診断基準は勃起時の長さですが、思春期前においては非勃起時の長さとなります。
マイクロペニスは約2,000人に1人とされており、まれな疾患です。一方で、平均値から大きく外れ、悩んでいる方は決して少なくありません。親御さんはお子さんの成長に気を配り、早期発見に努めることが大切です。
マイクロペニスの原因
マイクロペニスの原因は、複雑に絡み合っている可能性があります。考えられる主な原因は以下のとおりです。
- ホルモン異常
- 遺伝子異常
ホルモン異常
胎児期に男性ホルモンの分泌が不足すると、ペニスの成長が阻害される可能性があります。ホルモン異常の原因には、精巣の機能不全、テストステロン(男性ホルモン)合成酵素の欠損、アンドロゲン不感受性症候群などが挙げられます。
アンドロゲン不感受性症候群は、身体が男性ホルモンを正常に受け取ることができない遺伝性の病気です。染色体上は男性でも外性器は女性のように発達するなど、身体全体の男性化が不十分になるケースも見られます。
遺伝子異常
代表的な例として、クラインフェルター症候群が挙げられます。男性に余分なX染色体が存在する性染色体異常です。精巣が十分に発達せず、男性ホルモンの分泌が不足する可能性があります。
筋肉量の減少、体毛の薄さ、女性化乳房の症状が現れることもあります。母親が妊娠中に特定の薬剤を服用していた場合や、胎児期に感染症にかかった場合、マイクロペニスの発症リスクを高める可能性があります。
マイクロペニスの治療法3選
マイクロペニスは、適切な治療によって改善が期待できます。代表的な治療法は、以下のとおりです。
- 男性ホルモン補充療法
- 形成手術(増大術)
- ペニスの増大を謳うサプリメント
男性ホルモン補充療法
テストステロンという男性ホルモンを、体内に補充する治療法です。胎児期の陰茎の発達や、思春期の第二次性徴に影響があるとされています。注射や塗り薬、貼り薬など、患者さんの状況に合わせて選ぶことが可能です。
新生児期は注射による治療が多く、2〜3歳頃までに開始するとより効果が期待できます。思春期を迎えた後では、効果が限定的となる可能性があります。治療の効果や副作用、費用は個々の状況によって異なり、複数回の通院が必要となる場合があります。
形成手術(増大術)
外科的な方法でペニスの見た目の大きさが変わる可能性がある手術です。具体的には、長茎手術や亀頭増大術などがあります。長茎手術には、切る長茎手術と切らない長茎手術があります。
長茎手術は一般的に15万円〜100万円程度かかります。当院では切らない長茎手術は1本165,000円(税込)、切る長茎手術は1本275,000円(税込)でご提供しています。亀頭増大術の相場は5万円〜数十万円であり、当院では55,000円(税込)からご提案しております。当院の長茎手術・亀頭増大術について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>長茎術・切らない長茎術
>>ペニス増大・亀頭増大術
手術にはそれぞれメリットとデメリットがあります。ご自身の状態や希望に合った治療を受けることが重要です。医師への相談を通して、自分に適した治療を選択しましょう。
ペニスの増大を謳うサプリメント
ペニスの増大効果を謳うサプリメントは医学的根拠が乏しく、健康被害を引き起こす可能性があります。自己判断でサプリメントに頼るのではなく、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
マイクロペニス治療の注意点
マイクロペニスの治療は、年齢や治療効果、リスク、費用などを総合的に考慮する必要があります。治療を受けるかどうかは、医師と相談のうえ、ご自身の意思で決定することが大切です。
治療前の注意点
治療を受ける前に理解しておくべき注意点は、以下のとおりです。
- 年齢と治療法の関係
ホルモン補充療法は、思春期を過ぎると効果が薄くなります。大人になってから治療を希望される場合は、形成手術が有力な選択肢になります。身体への負担が大きいため、手術を受けるかどうかは医師に相談のうえ慎重に判断してください。 - 複数回の相談と検査
マイクロペニスの診断には、複数回の相談と検査が必要です。ホルモンの状態や他の病気が隠れていないかを確認するために、血液検査や画像検査などを行います。血液中のテストステロン濃度の測定や、染色体検査を行うこともあります。 - セカンドオピニオンの重要性
治療方針に迷う場合は、セカンドオピニオンをおすすめします。複数の医師から情報を得ることは、治療方針の決定に役立つ可能性があります。 - 費用と保険適用
マイクロペニスの治療費は、治療法によって異なります。ホルモン補充療法は保険適用となりますが、形成手術は自由診療となるため高額になる可能性があります。分割払いやローンなどの、支払い方法を用意している場合もあります。 - リスクと副作用
ホルモン補充療法では、男性化や骨成熟が促進する場合があります。形成手術では、感染や出血、手術跡が目立つ可能性などがあります。
治療中の注意点
治療中は、医師の指示に従うことが重要です。ホルモン補充療法では、定期的に注射や塗布を行う必要があります。医師の指示通りに薬剤を使用しないと、十分な効果が得られない可能性があります。自己判断で中断したり、量を変えたりすることも避けましょう。副作用が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。
形成手術を受ける場合は、医師の指示に従って清潔を保ち、感染を防ぎましょう。激しい運動や性行為は、手術部位が開いたり、出血したりする可能性があるため、医師の許可が出るまで控えてください。
治療後の注意点
治療後も、継続的なケアと定期的な診察が必要です。ホルモン補充療法を受けた場合は、効果や副作用の有無を確認するために、定期的な血液検査でホルモン値や肝機能などの確認が必要です。薬剤の種類や量を変更するなど、治療方針を見直すこともあります。
形成手術の場合は、手術部位の状態や機能に問題がないかを確認するために、定期的な診察を受けてください。違和感や痛みがある場合は、すぐに医師に相談しましょう。すべての治療について、治療後はバランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることが大切です。
治療効果を維持し、合併症の予防が期待できます。悩みや不安を抱えている場合は、相談を受けることも有効です。
マイクロペニス治療のよくある質問
マイクロペニス治療に関するよくある質問は、以下のとおりです。
治療費の目安は?保険適用はされる?
男性ホルモン補充療法は、注射薬は1回あたり数千円、塗布薬や貼付薬は1か月あたり数千円〜1万円程度となります。ホルモンの不足が原因でマイクロペニスとなっている場合、保険適用となる可能性があります。
形成手術は、数十万円〜数百万円程度かかる場合もあります。基本的に美容目的とみなされ、保険適用外となります。高額な費用がかかるため、複数の医療機関を比較することをおすすめします。
マイクロペニスは自然に治る?
マイクロペニスは自然に治ることはないとされています。胎児期の発達段階におけるホルモンや遺伝子の異常などが原因で起こるとされているため、成人になってもペニスのサイズが小さい状態が続きます。見た目だけでなく、排尿障害や性機能障害といった身体的な問題を引き起こす可能性もあります。マイクロペニスが疑われる場合は、放置せずに医師に相談することが重要です。
大人になってからでも治療できる?
マイクロペニスの治療は、大人になってからでも可能です。形成手術は、年齢に関係なく行うことができます。身体への負担が大きい反面、男性ホルモン補充療法よりも効果を実感できる場合があります。
信頼できる専門クリニックの選び方
マイクロペニスはデリケートな問題だからこそ、安心して相談できる専門クリニック選びが重要です。信頼できるクリニックを選ぶためのポイントを、以下に解説します。
経験豊富な医師が在籍しているかを確認しましょう。泌尿器科の中でも、男性器の疾患に精通した医師がいることが重要です。治療実績、症例数のチェックもおすすめです。症例写真や治療体験談が豊富に掲載されているクリニックであれば、具体的な治療内容をイメージしやすいです。
治療法が複数あることも重要です。最新の知見にもとづいた治療法を提供しているクリニックであれば、患者さんに合った治療プランを提案してくれる可能性が高まります。相談時の医師の対応にも注目しましょう。
親身になって話を聞いてくれる医師、治療法や費用について丁寧に説明してくれる医師に相談することで、安心して治療に臨むことができます。クリニックによって費用が異なる場合があるので、複数の見積もりを取ることをおすすめします。
保険適用の有無、分割払いやローンなど支払い方法についても確認しておくと安心です。自宅や職場から近いクリニックを選ぶと、通院の負担が軽減されます。プライバシーに配慮した待合室や診察室の環境も重要です。他の患者さんと顔を合わせにくい工夫がされているかも確認しておきましょう。
まとめ
マイクロペニスとは、ペニスのサイズが平均よりも大幅に小さい状態であり、コンプレックスを抱える方も少なくありません。ホルモン補充療法や形成手術など、さまざまな治療法があります。経験豊富な医師の在籍、治療実績、治療法の選択肢、医師の対応、費用、通いやすさなどを考慮して、自分に合ったクリニックを見つけることが重要です。
コンプレックスを解消し自分に自信を持つことで、より充実した生活につながる可能性があります。MSクリニック横浜では、マイクロペニスをはじめとする男性のデリケートな悩みに対応する医療を提供しています。まずは無料相談にお越しください。
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参考文献
- Ramez M, Hashem A, Bazeed M, Dawaba MS, Helmy TE. Tunica vaginalis or dartos as second layer coverage for distal and mid-shaft penile hypospadias, quo vadis? World Journal of Urology, 2025, 43(1), p.78.
- Schuh MF, Vieiralves RR, Favorito LA. Shock Wave Therapy in the Treatment of Erection Dysfunction: How to Define Clinical Outcomes? A Comparison Between Penile Doppler Ultrasound and a New Visual Erection Hardness Score (V-EHS) During a Blinded, Sham-Controlled Trial. International Braz J Urol: Official Journal of the Brazilian Society of Urology, 2025
ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

総院長、医学博士 葉山芳貴
経歴
- 平成14年
- 聖マリアンナ医科大学 卒業
- 平成20年
- 大阪医科大学 大学院 卒業
- 平成22年
- 大手美容形成外科 院長 就任
- 平成27年
- メンズサポートクリニック開設
- 平成28年
- メンズサポートクリニック新宿 院長就任
- 平成28年
- 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)