真珠様陰茎小丘疹とは?性病なの?原因や症状、治療法を解説|MSクリニック横浜
医療法人社団 清佑会 MSクリニック 横浜

真珠様陰茎小丘疹とは?性病なの?原因や症状、治療法を解説

  • 更新日:2025.03.01
  • 投稿日:2025.03.01

陰茎に小さなブツブツがあると、性感染症かもしれないと不安で一人で悩んでいる方も多いです。もしかしたら「真珠様陰茎小丘疹」の可能性があります。

真珠様陰茎小丘疹は 、男性の14~48%に見られると言われるほど、決して珍しいものではないです。 性感染症ではなく、健康にも害はありません。この記事では、真珠様陰茎小丘疹の正体、症状や原因、そして性病との見分け方まで詳しく解説します。 

横浜男性専門MSクリニックでは、真珠様陰茎小丘疹の治療を行っています。経験豊富な医師が診察しますので、陰茎の見た目が気になる方は受診をご検討ください。

真珠様陰茎小丘疹とは良性の皮膚疾患

真珠様陰茎小丘疹は良性の皮膚疾患であり、性感染症ではありません。

  • 真珠様陰茎小丘疹の定義
  • 真珠様陰茎小丘疹の主な症状
  • 真珠様陰茎小丘疹の原因
  • 性病との違い

それぞれついて詳しく解説します。

真珠様陰茎小丘疹の定義

真珠様陰茎小丘疹とは、医学用語で「Pearly Penile Papules(PPP)」と呼ばれます。陰茎の亀頭部分、特に亀頭冠(亀頭の縁)に沿って、1〜3mm程度の小さな白いブツブツが複数できる症状です。文字通り、真珠のような色や形をしていることから名前が付けられました。

思春期以降の男性、特に20代から30代に多く見られます。研究によると、男性の14~48%にみられると報告されています。真珠様陰茎小丘疹は、皮膚表面の良性の変化で、通常治療の必要はありません。

真珠様陰茎小丘疹の主な症状3つ

真珠様陰茎小丘疹の主な症状は次の3つです。

  • 小さなブツブツ
  • 規則正しい配列
  • 無症状

白、もしくは肌色の小さなブツブツが亀頭の冠状溝(亀頭の付け根の溝)に沿って、1列または2列で現れます。ブツブツは数個から数十個出現し、表面は滑らか、形はドーム状や円形で、自覚症状はありません

真珠様陰茎小丘疹の原因

真珠様陰茎小丘疹の正確な原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下の仮説が考えられています。

  • 皮脂腺の過形成:皮脂をつくる腺が活発になりすぎて小さなブツブツができる
  • 角化異常:角質層のターンオーバーが遅れるために表面に小さなブツブツができる
  • 包茎:包皮の内側に皮脂や汚れが溜まりやすくなり、刺激によって発生する
  • ホルモンの影響:思春期以降にできやすいことから、男性ホルモンによる影響が示唆されている

性病との違い

真珠様陰茎小丘疹は見た目から、性感染症かもしれないと不安になる方が多いですが、性感染症ではありません。一方、見た目が似た性感染症に尖圭コンジローマがあります。尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因です。

尖圭コンジローマは、初期の頃は真珠様陰茎小丘疹と区別がつきにくいですが、増殖すると、カリフラワーのような形状のイボになります。主に陰茎や肛門周囲、陰嚢などにでき、痛みやかゆみ、出血などの症状を伴うこともあり、放置すると増大し、他の人に感染させる可能性がある病気です。

真珠様陰茎小丘疹と尖圭コンジローマは見た目で判別が難しく、自己判断で「真珠様陰茎小丘疹だろう」と放置するのはやめましょう。痛みやかゆみ、出血などを伴う場合は性感染症の可能性も考慮し、経験豊富な医師の診察を受けることが重要です。

真珠様陰茎小丘疹と似ているものとして「フォアダイス」があります。フォダイスも陰部に現れる小さな白いブツブツです。ブツブツを自己判断で処理することは危険ですので推奨していません。以下の記事で、フォアダイスに関して詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
>>フォアダイスを自分で取るのは危険?推奨しない理由やリスク、安全な対処法を解説

真珠様陰茎小丘疹の注意点

真珠様陰茎小丘疹は良性の皮膚疾患であり、健康に害はありません。しかし、見た目が気になったり、パートナーが不安に感じたりと問題が生じることもあります。主な注意点は、以下のとおりです

  • 家庭でできるケア
  • パートナーへの影響
  • 医師に相談すべきタイミング

真珠様陰茎小丘疹と上手につきあっていく方法を説明します。

家庭でできるケア

真珠様陰茎小丘疹は、通常治療の必要がないため、特別なケアは必要ありません。しかし、陰茎の清潔を保つことは、他の感染症の予防にもつながるため重要です。家庭でできるケアのポイントは以下のとおりです。

  • 洗浄し清潔を保つ
  • 乾燥させる
  • 下着を着用する
  • 刺激を避ける

毎日の入浴時に、石鹸を使って優しく洗い、丁寧にすすぎましょう。ゴシゴシこすったり、刺激の強い石鹸を使用したりすると、皮膚を傷つけ、炎症を起こす可能性があります。洗浄後は清潔なタオルで優しく水分を拭き取り、完全に乾燥させましょう。下着は通気性の良いものを着用し、締めつけの強いものは避けてください。

真珠様陰茎小丘疹は自然に消えることもありますが、必ずしも消失するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

パートナーへの影響

真珠様陰茎小丘疹は感染性がないため、パートナーにうつる心配はありません。真珠様陰茎小丘疹であっても性行為を控えなくて大丈夫です。しかし、パートナーが真珠様陰茎小丘疹について正しく理解していない場合、不安に感じてしまう可能性があります。真珠様陰茎小丘疹について丁寧に説明し、理解してもらうことが大切です。

必要であれば、一緒に医療機関を受診することも検討しましょう。医師から直接説明を受けることで、パートナーの不安を解消し、安心して性生活を送ることができます。

医師に相談すべきタイミング

真珠様陰茎小丘疹は通常、治療の必要はありません。しかし、以下の場合は医療機関への相談をおすすめします。

  • 痛み・かゆみ・出血
  • ブツブツの色・形の変化
  • ブツブツが大きくなる・数の増加
  • 見た目への不安・強いストレス
  • 他の性感染症との判断がつかない場合

真珠様陰茎小丘疹は無症状であることがほとんどです。痛みやかゆみなどの症状が現れた場合は他の疾患の可能性も考えられます。ブツブツの色が赤黒くなったり表面が凸凹になったりした場合や、急激に数が増えた場合も注意が必要です。

真珠様陰茎小丘疹の見た目が気になるあまり、強い不安やストレスを感じている場合は、医療機関に相談してみましょう。

真珠様陰茎小丘疹は良性の皮膚疾患ですが、他の病気が隠れている可能性もゼロではありません。安易に自己判断せずに、経験豊富な医師に相談することで、適切な診断と治療を受けられます。医療機関を受診する際は、泌尿器科または皮膚科を受診しましょう。

MSクリニックでは、真珠様陰茎小丘疹の治療を行っています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>ペニス・亀頭のブツブツ除去治療|MSクリニック横浜

治療法の種類

真珠様陰茎小丘疹は多くの場合、治療の必要がない良性の皮膚疾患ですが、以下の理由で治療を希望する方もいらっしゃいます。

  • 見た目が気になる
  • パートナーが気にしている
  • 性感染症と区別がつかない

主な真珠様陰茎小丘疹の治療法は以下のとおりです。

  • レーザー治療
  • 電気メスを用いた除去治療
  • 凍結療法

それぞれの治療の特徴と治療後の経過や注意点を解説していきます。

レーザー治療の特徴と費用

レーザー治療は、高エネルギーのレーザー光線を用いて真珠様陰茎小丘疹を蒸散させる治療法です。特徴を以下にまとめました。

項目

内容

レーザーの種類

炭酸ガスレーザー、エルビウムヤグレーザーなど

治療時間

1回あたり数分~10分程度

治療回数

1回で完了することが多い

費用

3~5万円程度(クリニックによって異なる)

メリット

周囲の組織へのダメージが少ない、手術跡が目立ちにくい、治療時間が短い

デメリット

若干の痛みを伴う場合がある、費用が比較的高額

周囲の組織へのダメージを抑えながらピンポイントで病変を治療できるため、術後の手術跡も比較的目立ちにくいというメリットがあります。費用は比較的高額ですが、治療時間は短く、1回で治療が完了することも多いです。

電気メスを用いた除去治療の特徴と費用

電気メスを用いた除去治療は、電気メスを用いて真珠様陰茎小丘疹を除去する治療法です。治療の特徴は以下のとおりです。

項目

内容

治療時間

1回あたり数分~10分程度

治療回数

1回で完了することが多い

費用

5万5千円〜(クリニックによって異なる)

メリット

治療時間が短い

デメリット

若干の痛みを伴う場合がある、手術跡はレーザー治療と遜色ない

レーザー治療と同様に、ピンポイントで治療できるため、周囲の組織への影響を抑える効果が期待できます。電気メスを用いた場合の手術跡はレーザー治療とさほど変わりはありません。しかし、電気メスの代用で電気焼灼器を用いた「焼灼」という治療もあり、焼灼術は跡が残りやすい場合があるため、患者さんの状態や希望に合わせて治療法を選択する必要があります。

凍結療法の特徴と費用

凍結療法は、液体窒素を用いて真珠様陰茎小丘疹を凍結させて取り除く治療法です。凍結療法の特徴は以下のとおりです。

項目

内容

治療時間

1回あたり数分程度

治療回数

数回必要となることが多い

費用

1~3万円程度(クリニックによって異なる)

メリット

安価である

デメリット

痛みを伴う場合がある

凍結療法は簡便で費用も抑えられますが、複数回の治療が必要になることと、、凍結による痛みを伴う場合があるため、あまり広く行われていません。

治療後の経過と注意点

どの治療法を選択した場合でも、治療後数日間は、赤みや腫れが生じる可能性があります。多くの場合、1〜2週間程度で治まりますが、個人差があるため医師の指示に従って適切なケアを行うことが重要です。治療部位を清潔に保ち、刺激を与えないように注意しましょう。

治療後、一時的に色素沈着が起こる場合がありますが、時間の経過とともに改善することがほとんどです。可能性は低いですが、万が一再発した場合は、再度治療を行うことができます。当院でも真珠様陰茎小丘疹の治療を行っていますので、いつでもお気軽にご相談ください。

MSクリニックでの真珠様陰茎小丘疹の治療の流れ

当院での真珠様陰茎小丘疹の治療の流れは以下のとおりです。

  1. 無料相談・来院予約
  2. ご来院・受付
  3. 診察
  4. お支払い
  5. 治療
  6. アフターケア

一つずつ詳しく説明していきます。

無料相談・来院予約

電話、またはWEB来院予約からご予約ください。ご相談・ご質問はメールやLINEで24時間承っております。お気軽にお問い合わせください。

ご来院・受付

予約日時にご来院ください。個室待合室へご案内いたしますので、他の患者さんとお顔を合わせることはありません。当院は、医師、看護師、受付スタッフまで全員が男性の男性治療専門クリニックです。どうぞ安心してご来院ください。

診察・治療

患者さんのお悩みやご希望をじっくりお伺いしたうえで、経験豊富な医師が丁寧に説明いたします。診察は無料ですので、疑問点やご質問がありましたら遠慮なくお尋ねください。

治療は20〜30分で施術が完了します。施術中は局所麻酔を行い、痛みが出ないよう配慮します。術後の注意点の説明を受けた後、ご帰宅ください。

お支払い

真珠様陰茎小丘疹の治療費用は治療範囲によって異なり、5万5千円〜となっています。詳しくは診察時にお尋ねください。

お支払いは現金やクレジットカード、デビットカード、医療ローンなど、各種方法をご用意しております。

アフターケア

治療後は無料で再診が受けられます。施術後に万が一痛み止めが足りなくなったら、お薬を無料で処方しております。電話、メール、LINEでの相談も無料なのでぜひご活用ください。

まとめ

真珠様陰茎小丘疹は、陰茎にできる小さなブツブツで多くの男性に見られる良性の皮膚疾患です。性感染症ではなく、健康にも害はないため、通常は治療の必要はありません。陰茎を清潔に保ち、異常がないか日頃から観察しておくことが大切です。

どうしても、見た目が気になる場合は、レーザー治療、電気メスを用いた治療、焼灼術、凍結療法などの治療法があります。不安な場合は、自己判断せずに泌尿器科や皮膚科を受診し、医師に相談しましょう。

MSクリニックの治療の流れについて詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
>>ペニス・亀頭のブツブツ除去治療|MSクリニック横浜

参考文献

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)