ED(勃起不全)の原因とは?なりやすい年齢や症状の特徴、対処法について|MSクリニック横浜
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ED(勃起不全)の原因とは?なりやすい年齢や症状の特徴、対処法について

  • 更新日:2025.03.01
  • 投稿日:2025.03.01

ED(勃起不全)で悩んでいませんか?実は、多くの男性が密かに抱えている問題です。加齢とともに勃起機能が低下するのは自然な現象ですが、生活の質に大きく影響を与える可能性があるため、適切な対処が必要です。

EDは40歳以上の男性に多く見られますが、20代、30代の若い世代でも発症する可能性はあります。本記事では、EDの原因、症状、そして最新の治療法までを網羅的に解説します。

MSクリニック横浜では、EDでお悩みの方に対して適切な診断と治療を提供しています。一人で悩まず、適切な情報を得て、より良い生活への一歩を踏み出しましょう。

EDの原因|4つのタイプとそれぞれの症状

ED(勃起不全)は、男性にとってデリケートな問題です。悩んでいる方は「なぜ自分だけが…」と不安に感じているかもしれません。しかし、EDは決して特別なものではなく、多くの男性が経験する可能性の高い症状です。

EDの原因は実に多様で、身体的な問題から精神的な問題、そして薬の副作用まで、さまざまな要因が考えられます。EDの原因は、大きく4つのタイプに分類されます。

  • 器質性ED
  • 心因性ED
  • 混合型ED
  • 薬剤性ED

ぜひご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。

器質性ED

器質性EDは、身体の機能的な問題が原因で勃起不全が起こるタイプです。血管や神経、ホルモンなど、勃起に関わる重要なシステムのどこかに異常が生じていることで、勃起がうまくいかなくなります。

血管が動脈硬化などで硬くなると、陰茎への血流が不足し、十分な勃起が得られなくなります。神経系の異常もEDの原因となります。脳卒中や脊髄損傷などで神経伝達がうまくいかなくなると、勃起の指令が陰茎に届かなくなり、勃起が困難になります。さらに、男性ホルモン(テストステロン)の低下も勃起力に影響を与えます。テストステロンは勃起に必要な神経伝達物質の生成に関わっており、減少するとEDのリスクが高まります。

心因性ED

心因性EDは、精神的な要因が勃起不全を引き起こすタイプです。心因性EDは、以下の原因が考えられます。

心因性EDの原因

症状の特徴

具体例

ストレス

勃起しにくい、勃起が持続しない

仕事のプレッシャー、経済的な不安

不安

勃起しにくい、性行為への恐怖

性行為への失敗経験、過去のトラウマ

うつ病

性欲の低下、勃起しにくい

抑うつ気分、意欲の低下

パートナーとの関係性の問題

勃起しにくい、性行為への興味の低下

コミュニケーション不足、性的な嗜好の不一致

コミュニケーション不足や感情的なすれ違いは、性行為に対する意欲を低下させ、勃起不全につながる可能性があります。

心因性EDの原因は一人ひとり異なり、適切な対処法を知ることが改善への第一歩になります。具体的な症状や治療法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>心因性EDの原因とは?主な症状や対処法、治療法を解説

混合型ED

混合型EDは、器質性EDと心因性EDの両方の要因が複雑に絡み合って起こるタイプです。加齢とともに血管が硬くなりつつも、同時に仕事で大きなストレスを抱えているといったケースが考えられます。

50代以降の男性に多く見られる傾向があり、身体的な変化と精神的なストレスが重なることで、EDの症状があらわれやすくなります。原因が複雑に絡み合っているため、特定が難しい場合もありますが、それぞれの要因に適切に対処することで改善に効果が期待できます。

薬剤性ED

薬剤性EDは、服用している薬の副作用として勃起不全が起こるタイプです。高血圧の薬や抗うつ薬など、一部の薬にはEDを引き起こす可能性があります。

薬を飲み始めてからEDの症状が現れた場合は、薬が原因である可能性が高いです。薬を中断せず、必ず医師に相談してください。他の薬に変更することで改善する場合もあります。EDの原因は多岐にわたり、単一の要因で説明できない場合も多いです。重要なのは、一人で悩まずに専門の医療機関に相談することです。適切な検査と診断を受けることで、原因を特定し、最適な治療法を見つけることができます。

EDになりやすい年齢と特徴

EDは、年齢を重ねるにつれて誰にでも起こりうる症状です。加齢による身体の変化だけでなく、生活習慣や環境要因なども複雑に絡み合ってEDを引き起こします。20代〜40代、そして50代以上と、年代によってEDの原因や特徴も異なってきます。それぞれの年代におけるEDについて紹介します。

20代~40代:心因性EDが多い

20代〜40代の男性に多いEDは、心因性EDと呼ばれるものです。心因性EDとは、身体的な問題ではなく、主に精神的な要因によって引き起こされるEDです。20代〜40代は、仕事や人間関係におけるストレスや将来への不安、過度なプレッシャーなど、精神的な負担が大きい時期でもあります。さまざまなストレスが、勃起を促す神経伝達を阻害し、EDにつながることがあります。心因性EDの改善には、ストレスの原因を特定し、解消するための下記の対策を講じることが重要です。

  • ストレス軽減のために、規則正しい生活を送り、十分な睡眠を確保する
  • バランスの取れた食事を摂り、適度な運動をする
  • 趣味を楽しむ(例:好きな音楽を聴く、アロマテラピーを取り入れる等)

パートナーや友人、家族に話を聞いてもらう、専門機関に相談するのもおすすめです。

50代以上:器質性EDが増加

50代以上の男性では、器質性EDの割合が増加します。

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、血管や神経にダメージを与え、器質性EDのリスクを高めることが知られています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行している場合もあります。日頃から健康診断を受けるなど、早期発見・早期治療を心がけることが重要です。

EDの症状と危険因子

EDについて理解をより深めるために、EDの症状や危険因子について確認しましょう。

EDの症状:勃起力の低下や持続時間の短縮

EDの症状は、「勃起の硬さが足りない」「勃起が持続しない」「全く勃起しない」といった形であらわれます。以下の2つの段階に分けられます。

  1. 勃起が弱くなる、または勃起しにくくなる
  2. 勃起の持続時間が短くなり、全く勃起しなくなる

一時的なものから慢性的なものまでさまざまで、症状の程度も人それぞれです。EDの症状が続く場合は、早めに経験豊富な医師に相談しましょう。勃起不全は40歳以上の男性に多く見られる症状であり、年齢を重ねると勃起不全の頻度は増加します。

EDの危険因子は喫煙・過度の飲酒・運動不足など

EDの危険因子は、生活習慣病と密接に関係しています。40歳以上の男性に多くみられるEDは、糖尿病や高血圧といった生活習慣病と関連していることが研究で示されています。

動脈硬化は、血管内壁にコレステロールなどが蓄積して血管が狭くなり、血流が悪くなる状態です。陰茎への血流が不足すると、十分な勃起が得られなくなります。高血圧も血管に負担をかけ、動脈硬化を進行させるため、EDのリスクを高めます。糖尿病は、高血糖の状態が続くことで血管や神経が損傷し、EDの原因となることがあります。危険因子を複数持っている場合、EDのリスクはさらに高まります。勃起不全は冠動脈疾患などの心臓血管系の問題のサインである可能性も指摘されています。そのため、EDの症状がある場合は、心臓血管系の評価を受けることも重要です。

EDの対処法と予防策

EDは、多くの男性が悩んでいる症状です。加齢とともに勃起機能が低下するのは自然な現象ではありますが、生活の質に大きな影響を与える可能性があるため、適切な対処が必要です。

EDは40歳以上の男性に多く見られますが、20代や30代の若い世代でも発症する可能性はあります。EDには、血管や神経、ホルモンの異常など身体的な原因をはじめ、ストレスや不安など心理的な原因もあります。

薬の副作用が原因の場合がありますが、一人で悩まずに、適切な対処法と予防策を知り、実践することで改善に効果が期待できます。諦めずに、一緒に改善を目指しましょう。

生活習慣の改善:食事・運動・ストレス管理

EDの予防と改善には、生活習慣の見直しから始めることが重要です。健康的な生活習慣は、血管の健康を維持し、血流を改善するだけでなく、精神的な健康にも良い影響を与えます。

野菜や果物、全粒穀物、魚介類などを中心とした食事を心がけ、脂肪分の多い食事は控えめにしましょう。特に、青魚に多く含まれるEPAやDHAは、血流を改善させる効果があり、陰茎への血流改善にも役立ちます。また、抗酸化作用のあるビタミンCやEを多く含む食品も積極的に摂取しましょう。

適度な運動は、血行を促進し、ストレス軽減にもつながります。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理なく続けられる運動を見つけ、習慣化することが大切です。激しい運動は逆効果になる場合もあるので、1回30分程度、週に3回以上のペースで継続することを目標にしましょう。ストレスはEDの大きな原因の一つです。

日常生活でストレスを溜め込まないよう、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。リラックスする時間を作り、趣味を楽しんだり、アロマテラピーを試してみるのもおすすめです。質の高い睡眠を十分に取ることも、ストレス軽減に効果的です。

薬物療法

ED治療薬は、EDの治療選択肢の一つとして検討できます。ED治療薬は、血管の拡張や陰茎への血流増加により、勃起の改善に効果が期待できて性的な刺激を受けたときにのみ効果を発揮し、自然な勃起をサポートします。

それぞれの薬には特徴があり、効果の発現時間や持続時間が異なります。週末など、性行為のタイミングを事前に決めにくい場合に適しています。薬は医師の処方が必要ですので、まずは経験豊富な医師に相談し、ご自身の症状や体質に合った薬を処方してもらいましょう。

持病や服用中の薬との相互作用に注意が必要です。副作用の可能性もあり、自己判断での服用は危険ですので、必ず医療機関へ相談しましょう。

ED治療薬を検討する際は、費用や選び方も重要なポイントになります。治療薬の価格相場や、手術を含めたED治療の費用について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>ED治療の費用は?治療薬や手術の価格相場を比較

その他の治療法:衝撃波治療・ホルモン補充療法など

薬物療法に加えて、さまざまな治療法があります。衝撃波治療は、低出力の衝撃波を陰茎に照射することで、血管の新生を促進し、EDの症状緩和に効果が期待されている治療選択肢の一つです。新しい血管が作られることで、陰茎への血流が改善し、勃起機能の回復が期待されています。

ホルモン補充療法は、男性ホルモンのテストステロンが不足している場合に、テストステロンを補充することでEDの改善に効果が期待できます。加齢とともにテストステロンの分泌量は減少するため、50代以上の男性でEDの症状が見られる場合は、ホルモン補充療法が有効なことがあります。

治療法も、経験豊富な医師に相談し、ご自身の症状に合った治療法を選択することが重要です。

定期的な健康診断でEDのリスクを早期発見・治療

EDは、糖尿病や高血圧などの生活習慣病と密接に関連している場合があります。勃起不全は冠動脈疾患などの心臓血管系の問題のサインである可能性も指摘されています。定期的な健康診断を受けることで、病気を早期発見でき、全身の健康維持にもつながります。

EDの症状を感じた場合は、早めに経験豊富な医師に相談しましょう。早期発見・早期治療は、EDの改善にとって重要です。

パートナーとのコミュニケーション

EDは、パートナーとの関係にも影響を与える可能性があります。EDについてパートナーと話し合い、お互いに理解し合うことは、不安やストレスの軽減につながり、治療効果を高めることにもつながります。

パートナーの理解と協力は、EDの克服に不可欠です。一人で悩まず、パートナーと積極的にコミュニケーションを取りましょう。

まとめ

EDは多くの男性が経験する症状であり、一人で悩まず経験豊富な医師に相談することが大切です。年齢や原因によってさまざまなタイプがあり、20~40代ではストレスなどが原因の心因性ED、50代以上では加齢による血管やホルモンの変化による器質性EDが増加します。

生活習慣の改善、薬物療法、その他の治療法など、さまざまな対処法がありますので、ご自身の状況に合った方法で改善を目指しましょう。パートナーとのコミュニケーションも大切です。安心して相談できる環境を見つけ、より良い生活を取り戻しましょう。

当院では、ED治療薬として、院内処方しています。オンライン診療による処方も行っていますので遠方の方でも利用できます。気になる方はぜひ公式サイトをご確認ください。
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参考文献

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)