切らない包茎手術とは?痛みなしで悩みを解消する方法|MSクリニック横浜
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切らない包茎手術とは?痛みなしで悩みを解消する方法

  • 更新日:2024.12.25
  • 投稿日:2024.12.23

包茎手術に抵抗や不安を感じていませんか? メスを使う従来の方法ではなく、切らない包茎手術という選択肢もあります。現代医療の進化により、糸や接着剤、亀頭増大術といった方法で、身体への負担を最小限に抑えながら悩みを解消できます。

この記事では、切らない包茎手術の種類やメリット・デメリット、費用やリスクを網羅的に解説します。記事を読めば、具体的な症例もわかり、不安を解消して包茎手術を検討できます。

以下の記事では、包茎の手術や治療、タイプや症状などについて網羅的に解説しています。包茎にお悩みのある方はぜひチェックしてみてください。
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切らない包茎手術の特徴

包茎でお悩みの方の中には「手術は怖い」「跡が残るのでは?」と不安を抱えている方も多いです。切らない包茎手術は、メスを使わず、身体への負担を少なくした治療法です。切らない包茎手術は以下の3つです。

  • 糸による縫縮法:手軽で安価な方法

  • 接着剤による固定法:最も手軽な施術

  • 長茎手術と亀頭増大術:包茎手術を選択しない場合の次善策

糸による縫縮法:手軽で安価な方法

糸による縫縮法は、手術用の糸を用いて包皮を縫い縮める方法です。手術時間は10分程度と短く、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。費用も比較的安価な傾向です。

思春期を迎えても包皮が剥けず、亀頭が露出しない場合は、包茎の可能性があります。糸による縫縮法は有効な選択肢です。手術跡が目立ちにくいことも大きなメリットです。手軽で安価な方法ですが、糸が外れて包茎に逆戻りする可能性もあるため、デメリットも理解しておきましょう。

接着剤による固定法:最も手軽な施術

接着剤を用いて、余分な包皮を固定する方法です。糸による縫縮法と同様に、施術時間が短く、ダウンタイムも短いので、すぐに日常生活に戻ることができます。手術ではないので手術跡は残りません。

手術跡を抑えたい方、早く日常生活に戻りたい方に向いています。接着剤による固定法で亀頭を露出させることで、清潔にしやすくなり、感染症のリスクを減らせます。ただし、接着剤が剥がれてしまうと包茎に逆戻りする点には注意が必要です。

長茎手術と亀頭増大術:包茎手術を選択しない場合の次善策

長茎手術は陰茎を引き出して固定する手術方法です。長茎手術は陰部の皮膚を切開する手術方法と切らない手術方法があり、切らない長茎手術だと手術時間は15分程度と短いです。

長茎手術によって陰茎が引き出されると亀頭と包皮の位置関係が変わり、包茎が改善します。ただし、元々の包皮が長すぎる場合は長茎手術を行なっても包皮が被ったままの場合があります。長茎手術だけで包茎改善効果が不十分な場合は亀頭増大術を組み合わせると良いでしょう。

亀頭増大術は、ヒアルロン酸などの注入剤を亀頭に注入することで、亀頭を大きくし、被りにくくする方法です。手術時間は10分程度と短く、痛みも少ないです。

思春期を迎えると、男性ホルモンの影響で亀頭は自然と大きくなります。何らかの原因で亀頭の成長が不十分な場合、包茎の状態が続くことがあります。亀頭増大術によって亀頭を大きくすることで、亀頭が被りにくくなり、包茎を改善できる可能性があります。

亀頭を大きくすれば大きくするほど被りにくくはなりますが、亀頭の皮膚には伸びる限界があるため、大きくできる限度があります。包皮は伸縮性に富むため、最大限亀頭増大を行なっても、被りにくくはできても被らなくなるわけではありません。また、亀頭増大術だけで効果が不十分な場合は長茎手術を組み合わせる場合があります。

非常に効果的な方法ではありますが、亀頭壊死などのリスクも伴います。包茎そのものを治すわけではないため、根本的な問題解決にはならない可能性もあります。

切らない包茎手術のメリット・デメリット

切らない包茎手術のメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身の状況に最適な治療法かどうかを判断しましょう。

メリット:痛みが少なく、傷跡が目立ちにくい

切らない包茎手術の大きなメリットは、体に対する負担が少ないことです。従来のメスを使う手術では、切開による痛みや出血は避けられません。切らない包茎手術では、糸や接着剤を使って包皮を固定する方法が用いられるため、痛みや出血が軽減されます。

糸で縫縮する方法や切らない長茎手術は、小さな針穴が数カ所できる程度です。時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。接着剤を使う方法では、手術跡はできません。亀頭増大術も注射器で亀頭にヒアルロン酸を注入するだけなので手術跡はできません。

メリット:ダウンタイムが短く、日常生活への影響が少ない

切らない包茎手術は、ダウンタイムが短いことも大きなメリットです。従来の手術では、術後の腫れや痛みが出るケースもありました。切らない包茎手術では、回復が早く、多くの場合、手術後早期に日常生活に戻ることができます。

激しい運動や性行為はしばらく控えていただく必要がありますが、日常生活に大きな支障が出ることはほとんどありません。いずれの方法を用いても施術時間は10分〜数十分程度と短く、日帰りで手術が完了します。数日~1週間程度で日常生活に復帰できるため、従来の手術と比べて短い期間で済みます。

デメリット:効果の持続性に限界がある

切らない包茎手術のデメリットとして、効果の持続性に限界がある場合があります。糸で縫う方法や接着剤で固定する方法では、時間の経過とともに糸が外れたり、接着剤が剥がれたりして、包茎に逆戻りする可能性があります。また、ヒアルロン酸を用いた亀頭増大術を行った場合も、次第にヒアルロン酸が吸収されてしますので、包茎改善効果は減弱します。体質や生活習慣などによって個人差が大きいため、一概にどのくらい包茎改善効果が持続するとは言えません。

激しい運動や性行為を頻繁に行う方は、包茎に逆戻りするリスクが高くなる傾向があります。効果が一時的である可能性があることを理解したうえで、施術を受けるかどうかを判断する必要があります。

デメリット:重度の包茎には適さない

切らない包茎手術は、すべての包茎に適応できるわけではありません。真性包茎やカントン包茎などの重度の包茎には、これらの治療を実施できなかったり、効果が薄かったりすることが多いです。真性包茎とは、包皮の先端が狭くなっており、亀頭を全く露出できない状態です。カントン包茎とは、亀頭を露出させてから勃起すると包皮の口の部分が亀頭の下に嵌まり込んで、容易に元に戻せない状態です。

重度の包茎の場合、従来のメスを使った手術の方が適しています。医師の診察を受け、ご自身の包茎の状態に合った治療法を選択することが重要です。

切らない包茎手術の費用とリスク

切らない包茎手術の費用とリスクについて解説します。

費用相場:数千円~数十万円(クリニックや施術内容による)

切らない包茎手術の費用は、クリニックや施術方法によって異なりますが、数千円〜数十万円程度が相場です。手術費用だけでなく、麻酔代や薬代、術後の再診費用などが含まれている場合があります。糸を使って包皮を縫い縮める方法は比較的費用が安く、数万円〜数十万円程度のクリニックが多いです。手術時間が短く、必要な医療材料が少ないためです。

接着剤を使って包皮を固定する方法は、使用する接着剤の種類や量、クリニックの方針によって価格設定が異なり、数千円〜数万円程度のところが多いです。長茎手術は手術方法によって異なり、十数万円〜数十万円と大きく幅があります。亀頭を大きくする亀頭増大術は、使用する注入材の種類や量、施術の難易度によって費用が大きく変動します。

手術方法によって費用が異なるため、複数のクリニックで相談し、ご自身の状態や希望に合った治療法と費用を見つけることが大切です。クリニックによっては行っていない治療があるので、事前にホームページなどで確認し、実際に診察に訪れた際には、施術の内容だけでなく、費用の内訳(施術費用、麻酔代、薬代、術後再診費用など)を確認しましょう。

手術のリスク:一時的な腫れや内出血の可能性

切らない包茎手術は、メスを使いませんが、ノーリスクではありません。一時的な腫れや内出血、感染症、アレルギー反応などのリスクも考えられます。糸で縫い縮める方法では、糸が外れてしまうケースや、縫縮部分が炎症を起こすケースがあります。

接着剤で固定する方法では、接着剤に対するアレルギー反応を起こす可能性や、かぶれたり炎症を起こしたりする可能性があり、注意が必要です。

長茎手術は陰茎を固定している糸が外れるリスクがあり、亀頭を大きくする手術では、亀頭に注入した物質によってはアレルギー反応を起こしたり、亀頭が変形したり、壊死してしまうリスクも考えられます。稀なケースですが、万が一発生した場合、深刻な事態になる可能性があります。ヒアルロン酸は体を構成する物質の一つなので他の注入剤と比べ最も安全性が高いと考えられていますが、リスクがゼロというわけではありません。

どの手術方法でも起こりうる可能性はありますが、発生頻度はとても低いです。万が一症状が現れた場合でも、適切な処置を行えば、ほとんどの場合改善します。手術を受ける前に、医師からしっかりと説明を受け、不安な点は解消しておきましょう。

切らない包茎手術後の注意点

切らない包茎手術後の注意点は以下のとおりです。

  • 性行為や激しい運動は控える
  • 清潔を保ち、医師の指示に従う
  • 生活習慣を改善して再発予防をする

手術の効果を最大限に引き出すためにも、手術後の注意点を理解しましょう。

性行為や激しい運動は控える

切らない包茎手術後、特に注意が必要なのが性行為や激しい運動です。手術の種類や個々の回復状況にもよりますが、一般的には1か月程度は控えることが推奨されます。糸による縫縮法や切らない長茎手術の場合、術後早期の性行為は糸への負担が大きくなり、糸が外れてしまうリスクが高まります

接着剤による固定法の場合、接着剤はいずれ剥がれてしまいますが、激しい運動で汗をかいたり、性行為で摩擦が生じたりすることで、接着剤がより剥がれやすくなります。亀頭増大術の場合も、注入したヒアルロン酸などが患部に定着するまでには一定の期間が必要です。

激しい運動や性行為は、注入物の移動や変形を引き起こす可能性があるため、医師の指示に従うことが重要です。術後の経過には個人差があるため、必ず医師の指示に従い、無理をしないようにしましょう。

清潔を保ち、医師の指示に従う

切らない包茎手術後、清潔を保つことが重要です。清潔にすることで、感染症などの合併症のリスクを最小限に抑えられます。手術部位は、医師の指示に従って優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。石鹸やボディーソープの使用や消毒薬の使用については、必ず医師の指示に従ってください。

自己判断で市販の消毒薬などを使用すると、かえって患部を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。包帯やガーゼの交換方法、薬の塗り方なども医師から指示があるので、正しく理解し、実践してください。

シャワーを浴びる際は優しく洗うようにしましょう。患部を強くこすったり、引っ掻いたりするのも厳禁です。些細なことでも、疑問や不安があればすぐに医師に相談しましょう。適切なケアを行うことで、合併症のリスクを減らし、より早く回復できます。

切らない包茎手術を受けるクリニックの選び方

最適なクリニック選びは、その後の人生に大きな影響を与える重要な決断です。インターネットで検索すれば多くのクリニックが出てきますが、どこを選べば良いのか迷ってしまうのも当然です。安心して手術を受け、悩みを解消するためにも、クリニック選びのポイントを一緒に確認しましょう。

治療実績と経験豊富な医師の在籍

クリニックを選ぶうえで最も重要なのは、医師の治療実績と経験です。豊富な経験を持つ医師であれば、あなたの包茎の状態を正確に診断し、最適な手術方法を提案してくれます。クリニックのWebサイトで症例数や手術件数を確認したり、診察を受けたりして医師に直接質問してみるのもおすすめです。

診療体制の充実度

安心して手術を受けるためには、クリニックの診療体制も重要なポイントです。診察の際には、医師からあなたの包茎の状態や手術方法、費用、リスクなどについて詳しく説明を受けられるか確認しましょう。

手術後の経過や注意点、再発の可能性や予防策など、気になることは何でも相談できる雰囲気かどうかを確かめることも大切です。医師との信頼関係を築くためにも、診察は重要です。

医師からの説明がほとんどなく、主にカウンセラーが説明を行うようなクリニックでは医師との信頼関係を築くことが困難なばかりか、トラブルを生じたときに責任の所在が不明確になるため、そのようなクリニックは避けた方が良いでしょう。

特に、医師の診察がないクリニックは論外ですが、診察の前にカウンセラーと手術内容を決めてしまったり、診察があっても医師からの説明がほとんどなかったりするクリニックでの手術は避けましょう。多くの場合、アルバイト医師では詳しい説明ができないのでカウンセラーが説明する体制がとられているからです。また、カウンセラーと人間関係を築いてもカウンセラーが手術を行うわけではないので、万一、トラブルが生じた際に医師とカウンセラーの間で責任のなすりつけあいが起こり、満足な対応を受けれない恐れがあります。

診療の効率化のためにカウンセラーを採用してるクリニックは多く、それ自体は問題ないのですが、クリニックのカウンセラーは心理カウンセラーの資格をとった有資格者ではなく、事務員であることがほとんどですので、カウンセラーが手術の説明を行なっているクリニックは注意が必要です。

アフターケアの充実度

手術後のアフターケアも、クリニック選びの重要な要素です。切らない包茎手術は、従来の手術に比べて手術跡が目立ちにくく、ダウンタイムも短い傾向があります。手術後には一時的な腫れや内出血、痛みなどが現れる可能性もあります。充実したアフターケア体制を持つクリニックでは、術後の経過観察や適切な処置、生活指導などを丁寧に行ってくれます。

万が一トラブルが発生した場合でも、迅速に対応してくれるので安心です。アフターケアの内容や費用、緊急時の連絡体制なども事前に確認しておきましょう。信頼できるクリニックであれば、手術後も安心して日常生活を送れます。

包茎手術後の性生活や、パートナーへの理解を得る方法など、デリケートな相談ができるクリニックなら、より安心して手術に臨めます。

以下の記事では、包茎の種類について、より詳しく解説しています。包茎の図もあるので、参考にしてみてください。
>>包茎の種類・包茎とは?

まとめ

切らない包茎手術について、さまざまな方法やメリット・デメリット、費用、リスク、術後の注意点などを解説しました。切らない包茎手術は、痛みや手術跡が少なく、ダウンタイムも短いというメリットがあり、包茎に悩む方にとって魅力的な選択肢の一つです。種類によって効果の持続性や適応範囲が異なり、重度の包茎には適さない場合もあるため、ご自身の状態に合った方法を選びましょう。

費用はクリニックや手術方法によって異なりますが、数千円~数十万円と幅があります。リスクとしては一時的な腫れや内出血の可能性がありますが、適切な処置を行えば改善するケースがほとんどです。術後は性行為や激しい運動を控える、清潔を保つ、医師の指示に従うなど、適切なケアを行うことが大切です。

クリニック選びの際は、医師の治療実績と経験、診療体制、アフターケアの充実度などを確認しましょう。信頼できる医師とじっくり相談し、ご自身に最適な方法を選択することで、安心して包茎の悩みを解消できます。

包茎手術にはメリットだけでなくデメリットも存在します。手術を検討している方は要チェックの内容です。
>>包茎手術のメリットとデメリットは?安心して治療を受けるための基礎知識を解説

参考文献

  1. Omole F, Smith W, Carter-Wicker K. “Newborn Circumcision Techniques.” American family physician 101, no. 11 (2020): 680-685.
  2. Pyrgidis N, Sokolakis I, Dimitriadis F, Hatzichristodoulou G. “Frenuloplasty: from alpha to omega.” International journal of impotence research 34, no. 4 (2022): 347-352.

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)