包茎リングで矯正はできる?使い方や効果、注意点を詳しく解説|MSクリニック横浜
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包茎リングで矯正はできる?使い方や効果、注意点を詳しく解説

  • 更新日:2024.12.25
  • 投稿日:2024.12.25

包茎の悩みを一人で抱え込んでいませんか? 手軽な解決策として注目されている「包茎リング」ですが、本当に安全で効果があるのか不安な方も多いです。この記事では、包茎リングの種類や効果的な使い方、ゴム製とシリコン製のメリット・デメリットについて解説します。

記事を読めば、安全で効果的な方法がわかるので、手術以外の選択肢を探している方や、包茎リングの使用を検討中の方は参考にしましょう。

以下の記事では、包茎の種類について、より詳しく解説しています。包茎の図もあるので、参考にしてみてください。
>>包茎の種類・包茎とは?

包茎リングとは

包茎リングは亀頭を露出させた状態で包皮を固定する商品で、装着している時は亀頭を露出させることができますが、リングを外すと亀頭は再び被ってしまいます。あくまで亀頭の露出を助ける商品であり、包茎を治療する医療機器ではありません。

包茎リングの対象者

包茎リングはその原理上、仮性包茎のみが対象で、真性包茎やカントン包茎には使用できません。真性包茎やカントン包茎の方が使用すると包茎を悪化させることがあるので使用してはいけません。

ご自身の包茎の状態がわからないという方は、ご来院前にできる包茎チェックをしましょう。以下から30秒でセルフチェックができるので、気になる方は確認してみてください。
>>包茎のセルフチェックを受ける

包茎リングの種類と特徴

包茎でお悩みの方は、一人で抱え込まずに、正しい情報を得て適切な方法で対処することが重要です。一部の包茎リングには、「剥き癖」が付くと謳っている商品もありますが、医学的には「剥き癖」が付くことはありません。包茎リングは、種類や特徴を理解したうえで使用することが大切です。自分に合った包茎リング選びの参考にしてください。

ゴム製とシリコン製の違い

包茎リングの素材は、主にゴム製とシリコン製があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合わせて選びましょう。

素材

特徴

メリット

デメリット

ゴム製

弾力性があり、比較的安価

値段が手頃

肌への負担が大きく、アレルギー反応を起こす可能性がある。締め付け感が強く、痛みを感じやすい。

シリコン製

肌に優しく、耐久性が高い

長時間装着しても比較的快適。アレルギー反応が起こりにくい。

ゴム製に比べて高価。装着感はゴム製に比べて弱い場合もある。

サイズの選び方と注意点

包茎リングの効果を最大限に得るためには、サイズ選びが重要です。小さすぎると痛みや締め付け感が強く、場合によっては血行不良を引き起こす可能性があります。大きすぎるとリングが外れてしまう可能性があります。

そのため、自分のペニスのサイズに合ったリングを選ぶことが重要です。リングのサイズは、通常内径で表示されています。ペニスの根元の周囲を正確に測定し、適切なサイズを選びましょう。計測には、柔らかいメジャーや糸を使用しましょう。

根元の周囲が5cmの場合は、内径5cmのリングが適切です。初めて使用する場合は、少し大きめのサイズから試しましょう。小さすぎるサイズで無理に装着すると、嵌頓(かんとん)といって、包皮が亀頭部に嵌まり込んで戻らなくなる状態になる危険性があります。

嵌頓は緊急の医学的対応が必要な状態となるため、サイズ選びは慎重に行いましょう。包茎リングを選ぶ際には、以下の点にも注意してください。

  • 亀頭を傷つけないよう、滑らかな表面のものを選ぶ
  • 衛生面を考慮し、清潔なものを選ぶ
  • 素材を確認し、アレルギー反応の可能性を考慮する

包茎リングの装着方法と使用感

包茎リングの装着方法は以下のとおりです。

  • ペニスと手を石鹸で丁寧に洗い、清潔にする
  • 包皮を亀頭が露出するまで優しく引き下げる
  • 包茎リングを亀頭の根元に装着する

装着時は、痛みや違和感がないか確認しましょう。もし痛みや違和感がある場合は、すぐにリングを外してください。サイズや素材が合っていない可能性があるため、見直しましょう。

ゴム製の包茎リングは、締め付け感が強く、装着直後は多少の痛みを感じる場合があります。シリコン製はゴム製に比べて柔らかく、装着時の痛みは少ないですが、異物感を感じる方もいます。装着時間は、最初は1時間程度から始め、徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。

長時間装着すると、痛みやかゆみ、血行不良などを引き起こす可能性があります。就寝時は必ずリングを外すようにしてください。毎日同じ場所に装着していると、皮膚が炎症を起こす可能性があります。装着する位置を定期的に変えるように心がけましょう。

包茎リングの使用中に痛みや違和感、発疹やかゆみなどの症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。自己判断で継続使用すると、症状が悪化したり、他の合併症を引き起こしたりする可能性があります。

包茎リングの使用による効果

包茎でお悩みの方は、手術という選択肢を考える前に包茎リングを試してみるのも一つの選択肢です。包茎リングの使用による効果について、メリットや具体例を解説します。

包茎リングのメリット

包茎リングは、亀頭の露出を助ける商品で、以下のメリットがあります。

  • 手軽さ
    包茎リングは、手術を伴わずに使用できるため、手軽に試すことができます。特に、医療機関に行くことに抵抗がある人にとっては、簡単に入手できる点が魅力です。
  • コスト
    手術に比べて非常に低コストで、経済的な負担が少ないのも大きな利点です。多くの種類が市販されており、選択肢も豊富です。
  • 一時的な効果
    使用することで、包茎の状態を一時的に改善することが可能です。

包茎リングの効果は一時的であり、根本的な解決には至らないことを理解しておくことが重要です。また、使用にはリスクも伴うため、慎重に検討する必要があります。

期待できる効果の具体例

包茎リングを使用することで期待できる効果として、具体的に以下の3つの例が挙げられます。

  • 亀頭の露出
    軽度の包茎の場合、包茎リングを使用することで亀頭を露出できるようになる場合があります。例えば、勃起時に亀頭が露出しない方が、リングを使用することで露出するようになるケースです。亀頭が露出することで、恥垢が溜まりにくくなり、清潔を保ちやすくなり、包皮炎などの感染症予防にもつながります。
  • 快感の向上
    亀頭が露出することで、直接的な刺激を受けやすくなり、快感が向上する可能性があります。今まで包皮に覆われていたために感じにくかった刺激が、ダイレクトに伝わるようになるためです。快感が向上することで、より満足度の高い性生活を送れるようになる可能性があります。また、包茎の状態が改善されることで、パートナーにも良い印象を与えられるでしょう。その一方で、亀頭を露出させた経験があまりないうちは亀頭が過敏に感じられるでしょう。これは普段亀頭が包皮に覆われていることで刺激に慣れていないからです。亀頭を露出させて下着等が亀頭に触れることで次第に刺激に慣れていきます。
  • 自信の向上
    包茎の状態が改善されることで、コンプレックスが解消され、自信につながる場合があります。より前向きな気持ちで生活を送れるようになることで、日常生活におけるストレスを軽減し、心身の健康にも良い影響を与えます。

効果には個人差があります。包茎リングの使用は、一時的な対処法であり、根本的な解決にはなりません。誤った使い方をすると、痛みや炎症などのトラブルを引き起こしたり、包茎が悪化したりする可能性もあるため、注意が必要です。

重度の包茎や、他の疾患が疑われる場合は、必ず専門医に相談しましょう。手技による包皮退縮療法や局所ステロイド療法といった選択肢もあります。専門医の適切な指導のもと、ご自身の状況に合った方法を選択することが大切です。

包茎リング使用時の注意点とトラブル

安全に包茎リングを使用するために、注意点とトラブルについて詳しく解説します。

痛みや不快感

包茎リング使用時の痛みや不快感は、主に以下の3つの原因が考えられます。

原因

症状

対処法

サイズが合っていない

締め付け感、痛み、違和感、変色

リングを外し、ペニスのサイズを正確に測定する。適切なサイズのリングを選ぶ。

長時間装着

痛み、しびれ、むくみ、変色、悪臭

リングを外し、患部を清潔に保つ。症状が改善しない場合は医師に相談する。

素材へのアレルギー

かゆみ、かぶれ、発疹、水ぶくれ

使用を中止し、医師に相談する。抗アレルギー薬の処方が必要な場合もある。

包茎リング使用中に痛みや不快感を感じた場合は、すぐにリングを外し、症状が改善しない場合は速やかに医療機関を受診してください。自己判断で放置すると、症状が悪化し、取り返しのつかないことになる可能性があります。

使用期間と健康リスク

包茎リングは、適切に使用すれば包茎の改善効果が期待できます。しかし、使用期間や使用方法を誤ると、さまざまな健康リスクを伴う可能性があることを認識しておく必要があります。

短期的なリスクは、痛みや不快感、かゆみや炎症、アレルギー反応などがあります。症状は比較的軽度ですが、放置すると重篤化する可能性もあるため注意が必要です。

長期的なリスクとして、亀頭に傷がついたり、亀頭が変形したりする可能性があります。血行不良による壊死や、不衛生な使用による感染症のリスクも高まります。特に、亀頭包皮炎のような疾患がある場合は、包茎リングの使用は適しておらず、悪化させる可能性があるので禁忌です。場合に応じて、専門医の診察を受け、適切な治療を受ける必要があります。

包茎リングを使用する際には、以下の期間を目安にしてください。

  • 1回の装着時間:1〜2時間以内
  • 1日の装着回数:1〜2回
  • 連続使用期間:数日~数週間(症状の改善状況に応じて判断)

3歳までの男児の包茎は生理的なものであり、成長とともに自然に改善することが多いため、リングの使用は控えるべきです。

予想されるトラブルと対処法

包茎リングの使用によって起こりうるトラブルと対処法について、具体例を交えながら解説します。

  • リングが外れない
    リング装着後に亀頭が腫れてしまい、リングが外れなくなることがあります。無理に外そうとすると亀頭を傷つける恐れがあるため、落ち着いて石鹸やオイルなどを使い滑りやすくしてから外しましょう。それでも外れない場合は、すぐに医療機関を受診してください。
  • 痛みや出血
    リングのサイズが合っていない場合や、亀頭に傷がついている場合、痛みや出血が起こることがあります。リングを外し、患部を清潔にし、出血がひどい場合は医療機関を受診してください。出血が少量であっても、感染症のリスクがあるため、適切な処置が必要です。
  • 感染症
    リングを不衛生な状態で使用すると、細菌感染のリスクが高まります。リングは常に清潔に保ち、使用前には必ず石鹸で手を洗いましょう。感染症が疑われる場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。適切な治療を行わなければ、重篤な感染症に発展する可能性もあります。

包茎リングを使用する際は、トラブルを避けるために、正しい装着方法を理解し、清潔な状態を保つことが重要です。少しでも違和感や痛みを感じた場合は、自己判断せずに医療機関に相談しましょう。

まとめ

包茎リングは手軽に試せる方法ですが、効果や安全性を理解したうえで使用しましょう。ゴム製は固定力が高い一方、肌への負担が大きく、シリコン製は肌に優しく、長時間装着も比較的快適です。サイズ選びを間違えると痛みや血行不良を起こす可能性があります。

装着時は痛みや違和感がないか確認し、不快感を感じたらすぐに外してください。使用中は清潔さを保ち、痛みや炎症、アレルギー反応などの症状が出たらすぐに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。包茎リングは一時的な対処法であり、根本的な解決には至りません。

悩んでいる方は、自己判断せず、医師に相談し、自分に合った治療法を選びましょう。

以下の記事では、包茎の手術や治療、タイプや症状などについて網羅的に解説しています。包茎にお悩みのある方はぜひチェックしてみてください。
>>包茎のお悩み、包茎手術は男性専門泌尿器形成のMSクリニック横浜へ

参考文献

Hayashi Y, Kojima Y, Mizuno K, Kohri K. Prepuce:phimosis, paraphimosis, and circumcision. TheScientificWorldJournal 11, no. (2011):289-301.

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)