長茎手術で後遺症はある?後悔・失敗しないために知っておくべきリスクと注意点
- 更新日:2025.03.01
- 投稿日:2025.03.01

陰茎の長さにコンプレックスを抱え、長茎手術を検討している男性は多いです。長茎手術は見た目の長さを延長できる一方、勃起時の長さは変わりません。費用は15万円〜100万円程度、種類もメスを使って皮膚を切開する方法と皮膚を切開しない方法、陰茎に繋がる靭帯を切る方法と切らない方法、引き出した陰茎の靭帯を固定する方法と固定しない方法などさまざまです。
本記事では長茎手術のメリット・デメリットや後遺症のリスク、クリニック選びのポイント、費用について解説します。記事を読めば、長茎手術で後悔・失敗しない方法を学べます。
手術費用はクリニックによって大きく異なるため、適切な選び方を知ることが大切です。特に、包茎手術を検討している方にとっても、費用の相場や選び方は重要なポイントになります。後悔しないための判断基準を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>包茎手術の費用が気になる方必見!後悔しない選び方を解説
長茎手術とは?手術方法・メリット・デメリットを解説
長茎手術は、陰茎の根元に埋まっている部分を露出させることで、外見上の長さを強調する手術です。陰茎の長さにコンプレックスを抱えている男性にとって、長茎手術は1つの選択肢になります。手術を受ける前に下記を理解することが重要です。
- 手術方法
- 長茎手術のメリット
- 長茎手術のデメリット
長茎手術の方法
長茎手術の種類は主に2つです。それぞれの手術方法を理解し、ご自身に最適な方法を選択することが大切です。
- 切らない長茎術:
切らない長茎術は、皮膚や靭帯を切ることなく、ペニスを伸ばした状態で糸で固定する方法です。メスを使用しないため、身体に負担が少なく、回復も早いのが特徴です。日常生活への復帰も比較的早く、1~2週間程度で可能となる場合が多いです。しかし、術後のケアが重要です。糸が外れてしまうと、せっかく延長した陰茎が元の長さに戻ってしまう可能性があります。糸による異物感や違和感を感じる方もいるため、医師との相談が必要です。 - 切る長茎手術:
ペニスの根元部の皮膚を切開する方法です。靭帯を切る場合と切らない場合とあり、靭帯を固定する場合と固定しない場合があります。日本では靭帯を切らずに固定する手術方法と、靭帯を切って固定しない手術方法の二大勢力に分かれます。それぞれに一長一短がありますが、いずれの手術方法であっても、手術跡は必ず残り、稀に神経を損傷するリスクも存在します。術後の痛みや腫れ、内出血などの合併症のリスクも高くなります。
長茎手術のメリット
長茎手術によって得られるメリットは、主に見た目の変化です。陰茎の見た目の長さが延長されることで、コンプレックスの解消につながり、自分に自信が持てると感じる方もいます。結果として、心理的な満足感の向上が期待できます。
長茎手術のデメリット
手術には下記のリスクが常に存在するため、手術を受けるかどうかは慎重に判断する必要があります。
- 痛み
- 腫れ
- 内出血
- 手術跡
- 感染症
- 陰茎の変形
- 神経損傷による知覚異常
- 勃起障害などの深刻な後遺症
期待される手術の結果が得られなかった場合は、修正手術が必要になるケースもあります。修正手術には、追加の費用と時間が必要となるため、十分な検討が必要です。
手術を受けるかどうかは、患者さん自身の人生における大きな決断です。メリットだけでなく、デメリットやリスクも理解したうえで、医師と相談し、慎重に判断することが重要です。
長茎手術のリスクと後遺症
長茎手術のリスクと後遺症は、事前に知っておく必要があります。以下の項目を解説しますので参考にしてください。
- 勃起障害や知覚異常、変形などの後遺症
- 感染症や出血、血腫などの合併症
- 修正手術が必要になるケース
- 後遺症による生活への影響
勃起障害や知覚異常、変形などの後遺症
勃起障害は、主に術後の痛みの影響で起こることがあります。手術によって勃起時に重要な枠割りを果たす血管や神経が損傷される可能性は非常に低く、術後の痛みの軽減とともに警戒することがほとんどです。手術による損傷で血流が阻害されて、勃起が困難になることは考えにくいのですが、そのリスクはゼロではありません。
知覚異常は、陰茎の感覚が鈍くなったり、逆に過敏になったりする状態です。知覚異常も、神経の圧迫や損傷が原因で起こります。場合によっては、常に違和感や痛みを感じたり、性行為の際に快感を得にくくなったりする可能性もあります。
陰茎の変形は、手術の結果として陰茎の形が変化することです。左右非対称になったり、皮膚にシワやたるみが生じたりするケースがあります。特に陰茎にくびれなどの直径差がある場合に生じやすく、陰茎の変形は、見た目にも影響を与えるため、精神的な負担も懸念されます。
稀ではありますが、後遺症は一生涯残る可能性もあります。手術を受ける際には、医師から合併症や後遺症について詳しく説明を受けてください。そして後遺症の発生確率や程度、最新の医療技術によるリスク軽減の可能性などを理解することが重要です。
性行為における包茎の影響や、悩みを解消する方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>包茎はセックスに影響する?包茎の悩み解消法を徹底解説
感染症、出血、血腫などの合併症
長茎手術後には、感染症、出血、血腫といった合併症のリスクも存在します。
感染症は、手術部位に細菌が侵入することで発症します。どんなに清潔な環境でも、感染症リスクを完全にゼロにすることはできません。発症すると、発熱、腫れ、痛み、膿などが現れます。場合によっては入院治療や抗生物質の投与が必要です。
出血は、手術中に血管が損傷することで起こります。通常はすぐに止血できますが、稀に大量出血が起こり、輸血が必要となるケースも考えられます。術後の安静期間中に無理な運動などをすると、再び出血が起こる可能性もあります。
血腫は、手術部位に出血が留まり、血の塊ができてしまうことです。血腫ができると、痛みや腫れが生じます。多くの場合、時間の経過とともに自然に吸収されます。大きな血腫ができた場合は、注射器で血液を抜いたり手術で取り除く必要が生じたりするケースもあります。
修正手術が必要になるケース
期待される長茎手術の結果が得られなかった場合や、合併症が発生した場合、修正手術が必要になるケースがあります。下記の場合、修正手術で改善を試みることがあります。
- 勃起障害
- 知覚異常
- 陰茎の著しい変形
しかし、修正手術は更なる費用と時間、リスクを伴うため、できる限り避けたい事態です。
後遺症による生活への影響
長茎手術の後遺症によっては、日常生活や性生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。勃起障害や知覚異常は、性行為に支障をきたしかねません。また、陰茎の変形や手術跡が目立つことで精神的なストレスを感じ、性行為に消極的になってしまうケースもあります。
日常生活においても、陰茎の痛みや違和感、知覚異常などによって、座っているのがつらかったり、運動がしづらかったりするなど、さまざまな不便が生じるおそれもあります。長茎手術は身体的な変化だけでなく、精神的な側面にも大きな影響を与える可能性があることを理解しておく必要があります。
長茎手術を受ける前のポイント
長茎手術を受ける前のポイントは以下のとおりです。
- 信頼できるクリニックを選ぶ
- 手術費用と支払い方法を確認する
- 術前・術後のケアと注意点を守る
- セカンドオピニオンを取り入れる
手術費用と支払い方法を確認する
長茎手術は自由診療のため、健康保険は適用されません。費用はクリニックや手術方法によって大きく異なり、15〜100万円程度が相場です。費用には下記が含まれます。
- 麻酔
- 薬剤費
- 手術費用
- 術後の検診費用
- 特別な術後ケア
高額な費用だからこそ、事前に費用の内訳の確認が重要です。手術費用に含まれる内容や術後の検診費用、薬代の費用などを確認しましょう。想定外の事態が発生した場合の追加費用についても確認しておくことが安心につながります。
支払い方法もクリニックによって異なりますが、一般的には以下のとおりです。
- 現金払い
- クレジットカード
- 医療ローン
無理のない支払い計画を立てられるよう、事前に確認し、納得したうえで手術に臨みましょう。
信頼できるクリニックを選ぶ
陰茎というデリケートな部分に行う手術だからこそ、信頼できるクリニック選びは重要です。確認するときは、以下のポイントを意識しましょう。
- 手術の実績は豊富か
- 衛生管理は徹底されているか
- 術後のケア体制は整っているか
- 経験豊富な医師が在籍しているか
- 費用やアフターケアの内容が明確に説明されているか
- 診察は丁寧で、疑問や不安にしっかりと答えてくれるか
医師の経歴や専門分野、所属学会などをホームページで確認できます。複数のクリニックのWebサイトや口コミサイトなどを参考に情報を集め、比較検討することも重要です。
可能であれば、実際にクリニックを訪れて診察を受け、医師と直接話をすることで、クリニックの雰囲気や医師との相性なども確認できます。長茎手術は、患者さんにとって一生涯にわたる影響を与える可能性があるため、信頼できる医師との出会いが大切です。
術前・術後のケアと注意点を守る
長茎手術後の回復をスムーズにするためには、術前・術後のケアを適切に行うことが重要です。手術を受ける前に、医師から術前・術後のケアに関する詳しい説明を受け、指示をしっかりと守りましょう。
術前には、手術部位の清潔を保つこと、飲酒や喫煙を控えること、特定の薬剤の服用中止などが指示される場合があります。術後には、安静にすること、手術部位を清潔に保つこと、激しい運動や性行為を一定期間控えることなどが指示されます。
手術後には痛みや腫れ、内出血、感染などが起こる可能性があります。手術後の症状は多くの場合、数日から1週間程度で軽減しますが、回復期間には個人差があります。症状が長引いたり、悪化したりする場合は、すぐにクリニックに連絡しましょう。
医師の指示を無視して自己判断で行動すると、合併症のリスクを高める可能性があります。医師との良好なコミュニケーションを図り、指示に従うことが、スムーズな回復へとつながります。
セカンドオピニオンを取り入れる
長茎手術は、身体に大きな変化をもたらす手術です。手術を受けるかどうか迷っている場合は、セカンドオピニオンを取り入れることを強くおすすめします。
セカンドオピニオンとは、現在治療を受けている医師以外の医師に意見を求めることです。他の医師の意見を聞くことで、手術のメリット・デメリットやリスク、他の治療法の選択肢などを改めて確認できます。
セカンドオピニオンは、手術を受けるかどうかの最終的な判断材料を提供するだけでなく、手術に対する不安や疑問を解消する機会にもなります。異なる視点からの意見を聞くことで、より多角的に手術を捉え、自分にとって最適な選択ができます。
まとめ
長茎手術は、外見上の長さを強調する効果がありますが、勃起時の長さは変わりません。メリットだけでなく、勃起障害や知覚異常、変形、感染症などのリスクや後遺症、修正手術の可能性も理解しておくことが大切です。
費用やクリニック選び、術前術後のケア、セカンドオピニオンについても事前に確認しておきましょう。手術を受けるかどうかは、人生における大きな決断です。メリット・デメリット、リスクを理解し、医師とよく相談して、後悔のない選択をしましょう。
「本当に手術を受けるべきなのか?」と迷う方も多いかもしれません。長茎手術には、切る方法と切らない方法があり、それぞれの違いやリスクを知ることが重要です。手術を検討する前に、後悔しないためのポイントを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>長茎手術のデメリットとは?切る?切らない?後悔しないために知っておくべきこと
ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

総院長、医学博士 葉山芳貴
経歴
- 平成14年
- 聖マリアンナ医科大学 卒業
- 平成20年
- 大阪医科大学 大学院 卒業
- 平成22年
- 大手美容形成外科 院長 就任
- 平成27年
- メンズサポートクリニック開設
- 平成28年
- メンズサポートクリニック新宿 院長就任
- 平成28年
- 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)